ウェブコンサルティングの権さんが主催する駒込会に参加した時の話です。
私が今携わっているECサイトで
今後の方向性について話している時に
競合って、同じ商品を扱っている所じゃないよ。
同じ価値を売っている所だからね。
と言われた。
そして、今の会社の強みって何だと思う?
そう聞かれて、「う〜ん」と考えてしまった。
価格が安い事?
うーん、これは価値じゃない。
安さに惹かれてくる人は、他に安いところがあればあっさり流れる。
品揃え?
他社とどう違う?はっきり答えられない。
当日出荷?
それはどれほどの価値?
あれ、もう2年もいるのに、私、そんな事も答えらえない。
わからないから聞いてみた
今日、会社の人に片っ端から、
「ねえ、この会社の強みって何だと思う?」
「何で、この会社から商品を買ってくれるんだと思う?」
こんな質問を投げてみた。
みんな一瞬「?」となるけど、最終的には沢山の意見を聞けた。
だけど、
それが、選ばれる価値なのかはイマイチピンと来ない。
中には、「わからない」と言って答えられない人もいた。
で、
そんな質問をみんなにしているうちに、
お客さんに言われた内容や現状を知る事になり、周りで聞いていた人達も「へえ〜」って明るい顔になった。
実は、私がいる会社は業界内では、順調に売り上げを伸ばしている。
売り上げに繋がると思う事は、みんなでどんどん取り入れて改善して来たつもりなので、伸びていること自体は、驚きではないけど、今後も価格競争に入らない為の戦略が必要だと考えている。
それには、肝心な強みを生かせていない気がしたので、みんなから意見を聞きたかった。
後でもいいから、気づいた事があったら、私にチャット頂戴と言って席に座ると、
5分もしないうちに、
入社して1年の新人さんからチャットが送られてきた。
他の同僚からは、競合の定義について、再度確認され、
「考えてみます」と言って、独り言のように「価値」「価値」とつぶやきながら考えていた。
見える化ボードを設置
見える化ボード。
TODOなどで会社に導入している所もあると思うけど、
明日から、お客様の求める価値を考えるボードを設置してみることにした。
気づいた事をどんどんポストイットに書いて貼って行く。
もし、お金に変えられない価値を提供できていると感じる事ができたなら
仕事のやり方、サイトの表現、お客様への対応も変わってくる。
今日の質問をしている時に、みんなの表情が変わるのを見てそんな事を感じた。
是非、周りにいる同僚に、
「今の会社の強みって何だと思う?」って
聞いてみてほしい(*^^*)
真剣に考えてみると、今まで気付かなかった会社の魅力を発見できるかもしれない。
最後に
わかっているようでわかっていない、
会社が提供している「価値」。
駒込会で、最後に言われた言葉。
もし、今売り上げに悩むのであれば、
集客や販促で短期的な売り上げをあげるのではなく、
10年の長期スパンで考え、新しい1つを取り入れたら3つすてる覚悟で取り組む。
競合他社との明らかな違いをつくり「選ばれる理由」を明確にする。
何事もお金で考えると間違えてしまう。物々交換の時代を考えてビジネスを考えよう。
明日からの見える化ボードで、何か見えてきたらまた報告します。